ご依頼者のFさんは、数年前に夫を亡くして以来、お一人で生活していました。
今はとてもお元気ですが、一人息子のGさんは仕事の関係で遠方に住んでいるため、何かあった時はどうしようと、不安に思っていました。 そこで、一番良く遊びに来てくれる孫のHさんを受託者として、家族信託の契約をしました。
Fさんのご希望は、自分が介護施設へ入所する時は、自宅をHさんに継いで欲しいということでした。しかしすでに築30年以上経つ家でしたので、Hさんが引き継ぐ頃には家の劣化が進んでいる事が予想されます。 そこで、信託条項に「土地を担保に銀行から借入れをしても良い」という条文を入れました。これにより選択肢が増え、まだ若いお孫さんにもスムーズに、大好きなおばあちゃんの家を引き継げる準備ができました。