ご依頼者のAさんは、夫の姉であるBさん(独身)の介護のことで悩んでいました。
数年前に脳梗塞で倒れたBさんは、最近認知症の初期症状が出始めてきました。 今は夫と2人で介護をしていて、夫が介護の諸雑費を負担していますが、もしBさんより夫が先に亡くなった場合、Bさんへ介護のための費用の請求をすることが、嫁という立場でもあり、心の負担となっていました。また、Aさんは自分の母の介護も抱えており、精神的にも身体的にも大変苦しい状態でした。
そこでご相談の結果、家族信託で事前に義姉であるBさんの介護費用をAさんが取り扱えるように、専用口座の開設をすることにしました。このことによりAさんは、Bさんの介護費用に対するストレスから開放されました。 信託の作業としては、専用口座を作成したということだけでしたが、結果的に、介護に取り組む心の負担が減り、大変喜んでいただきました。