【 M様】
「我が家の家族信託について」
■自身の説明
・令和元年に我が家は家族信託を行い、公正証書で家族間の約束事を取り決めました。
・家族構成ですが、私、78歳・要介護5の父、75歳・母(健康体)の3人家族で、父が委託者であり受益者、私が受託者です。母も高齢なので、父亡き後、母を受益者として私が母の財産を管理していくことも定めています。
■家族信託に至った背景
・現在、父は要介護5ですが、家族信託を締結する数年前に「大脳皮質基底核変性症」という難病と診断され、数年で寝たきりになると医師から言われていました。
・脳の病気で、うまく指示が出せなくなり、徐々に手足が思うように動かせなくなり、言語障害も出ると言われていました。最初は要介護1でしたが、すぐに要介護3となり、日に日に悪化していきました。
・以前、祖母を亡くしましたが、祖母は病院で数年寝たきりの状態でしたので、その状態が続くと資産が動かせなくなることは存じてました。
・父は不動産を賃借人が複数いる不動産を所有していたので、無策のままでは賃借人にも迷惑かけることになるということで、解決策を探り、「家族信託」という方法があることを知ったという背景があります。
・家族信託の一番の理由は、父の所有する不動産の運用を代理で滞りなく行いたかったことに起因しますが、父の日常生活や介護に関わるお金を私が管理することも目的です。
・当時要介護3でしたが、今は要介護5になり、受ける介護や医療サービスの数も頻度も大幅に増え、それに伴い費用も増えましたのであの時家族信託をきっかけに父のお金の整理をしておいてよかったと心から思います。
家族信託は、家族間でもなかなか話しをしづらいお金の話を含め、家族のこれからの話をする良いきっかけとなりました。
■本間社長にお願いすることになった背景
・我が家の課題の解決策としては、本やインターネットで自身で調べ、「成年後見」と「家族信託」という選択肢がありました。
しかし、「成年後見」制度は、裁判所がからむという大そうな話でまず敬遠してしまいました。更に調べると、
○受任者(後見人:引き受ける担当者)は第三者になる可能性があること、
○その場合、受任者(後見人)への費用が管理頂く間中ずっとかかることがあること、が分かり、選択肢から除外しました。
(成年後見を否定するわけではなく、我が家は私が受託者として父の管理全般を出来る自信があったので、第三者に介入頂く必要はないとの判断です。
・「家族信託」については、自身でインターネットや本で勉強しました。よく分からない部分もありました。
読んだ本が家族信託普及協会に属する不動産業の方が書いた本で、家族信託普及協会のことをその時知り、もう少し深掘りして知りたいと思い、家族信託普及協会のhpに行き付きました。
東京で開催しているセミナーを探し、たまたま出向いたセミナーの主催者が本間社長の会社だったというわけです。
・セミナー&その後の個別相談で話を聞き、我が家の課題は「家族信託」で解決できると確信しました!
・しかし、初めて行ったセミナーのよく知らない会社に任せてよいのかという不安はありました。
私は同時並行で友人経由で家族信託に詳しいという弁護士の先生も紹介してもらっていて、弁護士の先生におねがいすべきか迷っていました。
・結果論、本間社長に全てお任せすることにしたのですが、何故かというところをお伝えします。
1.経験・現場力が豊富
弁護士の先生は、法律の知識や文書の作成はプロです。ですが、家族信託ばかり対応されている先生ではなかったので、現場力には圧倒的な差があると感じました。
公証人の先生のセレクトや、この銀行やこの証券会社は家族信託に対してこういう理解・対応がある等の「生」の知識や現場力は圧倒的です。
もちろん文書の作成も士業の先生がきちんと作成下さるので安心です。
内容も家族の希望に沿ったもの(法律上NG等は除く)を作成して下さります。
2.チーム力
家族信託は依頼人の家族が主役で、家族信託締結をお願いする先生たちは伴走者だと私は思っています。
そして、家族信託には色々なステップがあるため、それぞれのステップでその分野に強いスキルを持った方が伴走頂けるのが理想です。
我が家の場合ですと、信託に不動産が関係しており、今も不動産に関して相談に乗って頂いております。
家族信託では、
・文章作成→行政書士、
・不動産関連→宅建士、
・不動産登記→司法書士
と色々な士業の先生にお世話になった他、
公正証書の締結に公証役場に行かなければなりませんが、父は体が不自由のため出かけるが大変でした。
そのため、本間社長のほうで、出張可能な公証人の先生を手配くださり、自宅で公正証書を締結しました。このように、本間社長にお任せすればワンストップで全て完結するところが大変ありがたかったです。
自分で色々な士業の先生を手配していたら、大変だったと思います。
3.費用面
ここは成年後見制度との比較になりますが、後見人の先生に父がお世話になる間ずっとお費用がかかることも想定され、それが最終的にどのくらいの額になるのかは父が亡くなるまで未知数です。
一方、家族信託はイニシャルコストはかかりますが、ランニングコストは基本かかりませんので、予算も組みやすいです。
ワンストップで家族信託を手助け頂ける事業者は他にもあることと思いますが、中には毎月のフォロー代がかかるところがあると最近知りました。
ワンストップでお願いできたとしても、毎月のフォロー代がかかるかについてはよくお調べになったほうがよいです。
本間社長のところはイニシャルコストだけでしたので、これだけかかるというところが明確に分かりよかったです。
4.アフターフォロー
とは言えど、アフターフォローをしてくれないという意味ではありません。
公正証書を締結し、実際に受託者として父の財産管理を始めると、これはどーしたら、というところが実際生じてきます。
私はその都度、本間社長に確認して聞いてます。
締結から4年経った今も不動産関連や、信託財産からの拠出や追加について等疑問点をゲリラ的にぶつけますが、その都度、レスポンス早く対応下さいます。
私は家族内の取り決めに、他人に介入はされたくありませんでしたが、自分だけで家族信託を締結することは出来ないので、士業の先生達のお力を借りたいとは思っていました。
締結時にガッツリサポート頂き、あとは家族だけで、というところが理想でした。
しかし、そのスキームで走っていく中で疑問点や課題はたまに生じますので、必要時、その時その時でフォロー下さるというちょうどよい距離感が私にとってとても理想的な家族信託のあり方でした。
4.その他
余談ですが、私は人をまず疑ってかかるタイプでして、事務所がちゃんと実在するかも知りたく、事務所にお邪魔したりもしました。
基本的に疑問に思うことはいろいろぶつけましたが、何事にもオープンに対応下さったのが、大きかったかもしれません。
■最後に
家族信託を考えられてる目的やご家庭の事情はみなさまそれぞれ違うことと思いますので、一概に絶対とは言い切れませんが、我が家は本当に家族信託をあのタイミングで行ってよかったと感じています。
早めに家族内で将来のことを話し合い準備を行うのに越したことはないと思います。
我が家は家族信託をきっかけに、家族のこれからをみんなで話し合うことが出来ました。
また、家族信託締結時、父は要介護3で、既に文字を書くことは自力で出来ないくらいに病気が進行していましたが、自分の意思をきちんと話して人に伝えることはできました。
その翌年くらいから言葉もうまく出ないようになり、手足は全く動かなくなり要介護5になりました。
要介護5の自宅介護となると、医療、介護サービスも多数になり費用もそれなりにかかります。信託財産からその費用を捻出しているのですが、あの時お金の話をしておかなければ、どの銀行に預けているのか、預金の額や下ろし方も分からず大変なことになったと思います。
また、最近では父の保有している不動産が老朽化が進み、トイレが壊れたり、水漏れしたり管理会社から判断を求められる機会も多くなりました。
私が受託者として不動産の名義人かつ管理者になっているため、修繕の指示を適宜行い、賃借人の方に迷惑をかけることなくスムーズな賃貸経営が出来ているかと思います。
親身にかつスムーズに家族信託締結に導いてくれた本間社長には感謝しております。
みなさまにも、あの時ああしておけば、という後悔がなきようにということはお伝えしたいと思います。